FF14/戦闘マクロの作り方

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FF14のマクロは下手に使うとむしろ弱くなってしまう。使っても弱くならない有用マクロを紹介する。生産職向けのマクロは取り扱わない。情報はパッチ6.3時点のもの。

基礎知識

この項目は飛ばしても良い。

他の項目の内容をコピペするだけでも十分動作するが、改造したければ知っておいたほうが良いことを記しておく。

 

/ac OO <x>
と書くと、OOというスキルをxに対して使用する。
スキルによってはレベルアップで名前が変わるが、その中のいずれかを記しておけば現在レベルに応じて自動的に対応スキルとして扱われる。

代名詞xとして実用的なのは
・タゲってる相手の<t>
・マウスカーソルの下の<mo>(PTリストに対してでも良い)
・PTリストn番目の<2>~<8>
の3種。

タゲっている相手がタゲっているもの<tt>を使う人もいるが、ttは自分が意図しないタイミングで切り替わるため使わないほうが確実に動作する。その他の代名詞など詳細は公式サイト参照。

代名詞を略すと普通にスキルを使ったのと同様になる。つまり<t>や<me>は実質的に使う必要がない。

地面に対して使うスキルのみ、代名詞を略すと通常通り設置場所選択が出るが、代名詞があるとその対象を中心として確認無しで接地して発動する。<t>は設置スキルで使うことになる。

 

/micon OO
と書くと、マクロのアイコンがOOというスキルと同じになり、リキャスト時間も表示される。mo時のスキル説明は出ない。

/p OO
と書くと、PTチャットに対してOOと発言する。

/merror
と書くと、以後の行でエラーが起きてもチャットに出力しなくなる。
moマクロで誰の上にもカーソルがないときのエラーなどを消すことが出来る。動作確認しないうちからこれを入れるとエラーが隠れてマクロ記述ミスがわからなくなるので注意。

 

掲載順は上からmerror→ac→micon→pとするのが基本。理由なく入れ替えてはいけない。

マクロは上の業から順に実行されるので、最上部をacにしないとスキル発動が遅くなってしまう。しかしmerrorは最上部に入れないと意味がないので妥協する。merrorを使わずチャットログ設定で対応する方が強いが利便性は落ちる。マクロ実行中に次のマクロを実行すると前のものは途中でキャンセルされるため、pなどのチャット系の行を最後に置くことで、マクロを十分な速度で連打出来れば複数回発言してしまうのを防げる。

マクロを使う上での注意点

戦闘スキルにおいてマクロ化するメリットがあるのは
・味方単体に使う
・地面に使う
・使用報告が重要
の3種だけである。

つまり自分や敵であったり、周囲の者に対して使うスキルをマクロ化してはいけない。また1マクロに複数のスキル発動を入れてはいけない。

ということは侍/リーパー/機工士/赤魔道士はマクロを一切使う必要がない(PvPでは機工士も使う)。使うと弱くなってしまう。それ以外の職も、ヒーラー以外は1職あたり1,2点のマクロ使用に留まる。マクロ化すると弱くなるのは共通仕様であり、その弱体を上回るほどのメリットを得られるスキルのみマクロ化するのが望ましい。

 

マクロ化したスキルは連打しなければならない。

マクロ化していないスキルは2回/秒以上の連打で最速発動できるが、マクロ化すると5回/秒以上(60fpsの場合)で連打しないと火力が落ちてしまう。詳しくはマクロを疑似先行入力化しよう参照。

 

マクロはac行を最大限にコピペしなければならない。

15行がマクロの上限だが、必須の/miconや/p行を書いた上で、余った行は/acのコピペで埋め尽くす必要がある。

味方単体に使うスキル

該当するPvEスキルと習得レベル
・タンク/48シャーク
・戦士/76原初の猛り
・ナイト/45かばう/58クレメンシー/62インターベンション
・暗黒騎士/70ブラックナイト/82オブレーション
・ガンブレイカー/ハート・オブ・ストーン
・ヒーラー/単体回復系の全般
・モンク/35抜重歩法
・竜騎士/66ドラゴンサイト
・詩人/35時神のピーアン
・踊り子/クローズドポジション
・黒魔道士/50エーテリアルステップ
・召喚士/80再生の炎(アストラルフロウ)

 

竜騎士の味方単体強化アビリティであるドラゴンサイトならこう。

/ac ドラゴンサイト <mo>
(中略 15行いっぱいになるまでコピペ)
/ac ドラゴンサイト <mo>
/micon ドラゴンサイト

PTリスト上で使いたい相手の上にマウスカーソルを移動し、これを発動することで、敵をタゲったままでも特定の味方に使用してくれる。タゲ変更のロスを省き、オートアタックをもれなく当てられるのもメリット。

ただしうまく乗せられていないとエラーログが14行一気に出て見づらくなる。気になる場合はわずかに発動が遅くなるのと引き換えに1行目を/merrorと差し替えても良い。

 

PvPスキルでは/acの代わりに/pvpacを使う。

マウスを併用するのが難しい環境の場合、<mo>を<2>に置き換えると「PTリスト2番目の味方」に対して使うことが出来る。これを2~8それぞれ用意しておくことで同様の恩恵を得られる。とは言えドラゴンサイトならリスト上部にDPSが来るよう調節して2~4を作っておけば十分だろう。

モンクの抜重歩法など、スキルによっては全部の番号に加えて非マクロ版まで欲しいこともある。頻出の一部番号だけマクロ化し、他を非マクロのタゲ変更で対応することで充分なスキルもある。

 

タンク共通スキルのシャークも味方単体に対するスキルだが、これは相方タンクに使う以外の使用法が存在しないので、<mo>でなく2>で対象を固定してしまったほうが良い。

召喚士の”再生の炎”は”アストラルフロウ”で登録する必要がある。これも基本的にタンクにしか使わないので<2>と<3>を作っておけば充分だが、同じボタンの別スキルを敵に使うこともあることから、非マクロのアストラルフロウも登録しておく必要がある。稀にタンク以外に投げたいときはこちらのタゲ変更で対応できる。

ガンブレのハート・オブ・コランダムや暗黒のブラックナイトは「自分か味方1名対象」のスキルなので、基本通りに考えれば味方に投げる用マクロと自分用非マクロが欲しい。ただし、これは防御アビリティであることから発動遅延によるデメリットが限定的で、moマクロを自分に対して使用するのでも問題ないと考える。とはいえ筆者は咄嗟に使ってミスしないよう、自分に使うときは非マクロ版を敵に対して使うようにしている。

地面に使うスキル

該当するPvEスキルと習得レベル
・白魔道士/52アサイラム/90リタージー・オブ・ベル
・学者/4移動/50野戦治療の陣
・占星術師/62アーサリースター
・忍者/40縮地

 

地面に対して使うスキルをマクロ化すると、設置位置の選択段階を飛ばすことができ、これにより手間の削減と高速化が見込める。<t>を使うのが一般的。<tt>や<mo>は推奨されない。自分の足元に設置する<me>版もあると便利なことがあるが、一瞬自分にアンカーを出して<t>を使用することでも代用可能。

マクロだと「誰かの足元」にしか設置できなくなるため、細い位置調節ができない。必要に応じて調節もできるよう、非マクロ版も同時に登録しておく必要がある。

(前略 15行いっぱいになるまでコピペ)
/ac アサイラム <t>
/micon アサイラム

tになったこと以外は対味方単体スキルと全く同じである。普通のスキルではtは書いても書かなくても同じ効果となるが、対地面スキルのみ挙動が変化するため略してはいけない。逆に言えば、14行目だけtを略すことで(若干の発動遅延と引き換えに)1ボタンで位置調節版を兼ねることも出来る。

 

PvPスキルでは/acの代わりに/pvpacを使う。
特に機工士のビショップは<t>と<me>と非マクロを登録して使い分けると便利。

学者の”移動”のみ/acではなく/pacを使う。と言っても移動をマクロで行ったほうが便利な場面はあまりないので、作らなくても問題ないだろう。

召喚士の”移動”も地面指定だが、そもそも”移動”を使う意味がないので作成する必要はない。5.5以前はイフリートの攻撃開始を早めるために移動で隣接させておいたり、6.0ではシアリングライトを中央で使わせるために移動させたりしていたが、6.1の仕様変更からはペットの位置調節が一切必要なくなった。

忍者の縮地は地面対象だが、特定の相手の真下に行くというよりも、最大距離を移動したいことのほうが多い。そのため非マクロ版を主に使いつつ、画面外の敵の所に行きたい時など限定的条件下でマクロ版を使うことを推奨する。PvPではマクロ化した縮地が役立つことも多い。

報告が重要なスキル

該当するPvEスキルと習得レベル
・戦士/42ホルムギャング
・ナイト/50インビンシブル
・暗黒騎士/50リビングデッド
・ガンブレイカー/50ボーライド
・(タンク/15挑発)

 

発動したことを他の人に知って欲しいスキルをマクロ化することがある。

発動遅延及び不発リスクを考えると、マクロでスキル発動はせず報告用のマクロのみ組んで別ボタンとするのが理想的だが、普段遣いしないアビリティであり局所的に連打すればロスをほぼ無くせることと、報告し忘れリスクを考えると、連打を意識した上で一体化してしまっても良いと考える。

(前略 15行いっぱいになるまでコピペ)
/ac リビングデッド
/p 【リビングデッド】 【ヒーラー】【止まって!】 <se.5>
/micon リビングデッド

【】はそれぞれ定型文にしておく。

 

該当し得るのはタンクの無敵スキルだけと考えているが、特にリビングデッドはヒーラーが合わせてくれないと不発しやすいためマクロ化が重要。

リビデは発動後10秒以内にHPが0になることで効果を発揮する予約型のスキルで、回復されてHPが0にならないと何も起きず不発してしまう。慣れたヒーラーならPTリストのバフ欄を見て回復を放棄してくれるが、不慣れなヒーラーは気づいてくれないため音付きでチャットに流す。

「ヒーラー」と入力してからTabを押すと赤緑の【】のようなものが囲われた表記に変化する。これを定型文と言い、【】内の文言は各プレイヤーの使用言語に応じて変換されるため、他言語使用者にもある程度通じる。本当は「回復しないでください」が欲しいのだが6.3現在では実装されてない。「リビ」など途中まで入れてからTabでも良い。

PTチャットに<se.n>と発言すると1~17の番号に対応した音が再生される。se.5はTell受信音と同じ。再生時間が長い太鼓のse.6もよく見かける。3つまでSEを重ねがけすることも出来るが、快く思わわない人もいる。1つだけにしておくのが無難だろう。/pを/eにすると自分にだけ見えるメッセージになり、こちらでも音が出るので試聴に便利。

 

ナイトのインビンシブルは単純にダメージを受けないだけで、ヒーラーに行動を変えてもらう必要があまりないので筆者は採用していない。少しでも不発リスクを減らすためだ。

戦士のホルムは10秒間HPが1から減らなくなる効果。しばらく手を抜いて良いことを知らせる意味がある。またホルム後は直感/血気で自己回復する場合も多いため、実際には20秒近く回復を放棄できる。これを狙っていることをチャットで知らせるのもあり。
ただヒーラーが一切行動しないでもないとダンジョンで無敵が必要になることは皆無なので、一応使っているが必要性は疑問である。ごく一部の3グループまとめ可能なダンジョンでは使う。

ガンブレのボーライドはインビンと同じく被ダメ0効果だが、同時にHP1になってしまう。HP1になったことを驚くヒラがたまにいるので、ダンジョンによく行くなら報告マクロ化しても良いかもしれない。そもそも非高難度で使う機会が少なく、高難度なら当然バフを見るものとの考えから筆者は採用していない。

以前はこのように

(前略 15行いっぱいになるまでコピペ)
/ac ホルムギャング
/p 【ホルムギャング】@10s <se.5><wait.9>
/p 【終了時間】 <se.9>
/micon ホルムギャング

無敵が終わることを知らせるマクロが役に立つ場面もあったが、6.3からはPTリストにバフ残り時間が表示されるようになったため、このマクロの役目も終わったと言えるだろう。
これはホルム発動の9秒後に追加で発言し、終了1秒前にお知らせするマクロ。

 

筆者は不要と考えているが、タンク共通スキルの挑発を報告マクロ化する人もいる。

高難度ボスでは挑発を使ってボスを受け持つタンクを交代し、交代後にシャークを貰うことを期待する場面が多い。挑発をマクロ化することで相方タンクにシャークを催促しているのだ。

が、挑発のタイミングは概ね決まっているし、エフェクトと音がかなり目立つので、高難度に行くようなタンクが見落とすことは少ないと考えている。稀にいる見落とすタンクは大抵下手なので火力も低く、シャークがなくても自然とヘイト差が生まれて困ることがない。

挑発は非高難度のダンジョンでも頻繁に使うスキルであり、そこで毎回報告していると煩わしく感じるし、都度連打するのも疲れる。連打が遅くて不発すると全滅につながることもある。そのため筆者は挑発については採用していない。

たまにシャークでやっている人もいるがあれは完全に意味がない。シャークをきっかけに行動する人がいないからだ。強いて言えば仕事してますよアピール?

その他戦闘指示など

戦闘中に咄嗟に使いたい指示をマクロ化して用意しておくのも有用。

/p 【集まってください。】<se.6>

【離れてください。】や【止まって!】も便利。一部のコンテンツで不慣れな味方がいた時に役立つことがある。

ディープダンジョンの深層部では

/p 敵接近!<se.5> <t>

をよく使っていた。
迫りつつある巡回敵をタゲりながら使うことで、敵の名前を出しつつ注意喚起を行える。

指定のバフを消去(ディープダンジョンで即時変身解除)する

/statusoff 変身

FATEのレベルシンクを行う

/lsync on

指定HBの表示/非表示を切り替える

/hotbar display 7

など、戦闘スキルの発動以外で登録しておくと便利なマクロは意外に多い。公式サイトのコマンド一覧を見て考えてみるのも良いだろう。

単純に/p行を書き連ねるだけで作り、高難度戦闘の打ち合わせテンプレを流すマクロもよく使われる。

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