FF14/蘇生マクロの無意味さを解説する

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FF14でしばしば蘇生報告マクロを使う人がいるが、あれには何の有用性もなく、むしろデメリットのほうが多いことを解説する。

蘇生マクロとは

ここでは次のようなマクロのことを蘇生マクロと呼ぶ。

/ac リザレク <mo>
(中略 計13行コピペ)
/ac リザレク <mo>
/p 【リザレク】-> <mo>
/micon リザレク

moの部分はtだったり2などの数字だったりする。

moの場合、マウスカーソルの下の間にリザレク(白魔導士の蘇生スキル)を使用した上で、PTチャットに「【リザレク】->OO OO(名前)」と発言することになる。【】は定型文の意。

なぜ流行したのか

蘇生スキルを死者に対して使用すると蘇生バフが付与され、バフがある間は復活することが出来る。同時に同じ死者に対し蘇生してしまった場合、後からついたバフで上書きされ、2回蘇生することによるボーナスなどは特に無い。単純に損をすることになる。

このマクロは、蘇生対象を報告することで、同じ人を蘇生して無駄になるのを防ぐため目的で使われるのが一般的だ。

 

2021年12月2日のVer6.0以前は、マクロによる発言以外で蘇生対象を把握することは難しかった。一応矢印エフェクトが飛ぶのだが、一瞬だけだし見方が密集していることも多いため現実的でない。マクロを見てとっさに行動を変更できる人は多くないが、一部の熟練者に出会えることを期待してこれが流行していたのだ。

しかし6.0からはPTリストに詠唱先が表示されるようになったため、このマクロの必要性がなくなった。とっさに詠唱先を変えられる熟練者であれば当然PTリストを見ることも可能だ。PTリストは普段から目に入れ続けるものなので、チャットを見るよりも大きく楽になった。

PTリストも見られないような初心者はチャットを見る余裕もないと思われるため、チャットに蘇生先を流しても効果を期待できない。

そもそも蘇生は基本的に迅速魔と併用されるため、旧仕様であってもこのマクロが役立つ機会は少なかった。迅速が足りないほど頻繁に蘇生をする(あるいは死者が出ると想定しておらず攻撃に迅速を使ってしまった)場面でのみ、なおかつ相方ヒラが熟練者な場合のみ役立つ限定的なマクロだったのだ。

利点

したがってこのマクロの利点は、現在では存在しない。

一部にはロールプレイの雰囲気づくりのためにセリフ付きで使う人もいるが、その場合はまた別の話になる。個人的には名前の表示を抜いたほうが良いと思う。

欠点

ログを流してしまう

ログが流れると、当然ながらチャットログが動く。人間は動くものに意識を持っていかれやすいので、一瞬よそ見をして操作ミスを誘発する恐れがある。

1回あたりの事故発生率はさほど高くないだろうが、何度も繰り返していればどこかで事故原因になることもあるだろう。使用するメリットがない以上、削れるリスクは削っておいたほうが良い。

また作戦打ち合わせなど他のログを流してしまい、あとから確認するのが面倒になる欠点もある。

晒しになってしまう

蘇生対象を報告するということは、死んだ人の名前を公開することでもある。人によっては晒されたと感じて嫌がる場合がある。

特にセリフ込みの場合、内容や行動によっては反感を買いやすい。例えばそのヒラのミスによって死んだ後に「OOさん朝だよ起きて!」と言われると煽りに感じられる場合がある。最善は身内で行くときだけ使うことだと思うが、名前を入れず、呼びかけるのではなく詠唱したり天に祈るような内容にすると、反感を買いにくいかもしれない。

不発リスクが生まれる

マクロ化すると、ボタンを押したのに発動失敗するリスクが生まれる。

最初に載せたマクロは最大限にリスクを減らしたものではあるが、それでも入力猶予時間が半減してしまう。ただし<t>以外のマクロではターゲット変更操作を省ける利点もあるため、一概に使用が悪とは言えない。/p行を/ac行に置き換えて使い続ける分には問題ないだろう。<t>は非マクロ版が上位互換になる。

舐められやすくなる

前述の通り使う価値がないマクロなので、これを使っていると「あいつは下手だな」と舐められて意見を重視されなくなったり、悪口を言う人が稀にいる。もちろん言う方が悪くはあるのだが、特に使い続ける理由もないので余計なトラブルのもとは消してしまうことを推奨する。

別タイプの蘇生マクロ

単に蘇生マクロと言った場合、こちらの形式を指す場合もある。

/ac リザレク <2>
/ac リザレク <3>
/ac リザレク <4>
/ac リザレク <5>
/ac リザレク <6>
/ac リザレク <7>
/ac リザレク <8>
/micon リザレク

これは発動することでPTリスト2番めの蘇生を試み、次に3番め……と順番に試すことで、自分が何をタゲっているかと関係なく誰かしらに対して蘇生を行うマクロだ。

 

蘇生には優先度があり、その順番は状況によって変動する。マクロは優先度の判断ができないため常にこのマクロに頼る訳にはいかない。例えばタンクとヒーラーが死んでいるとき、直後にタンクが2人必要な攻撃が来るのであればタンクから起こすべきだし、そうでなければヒーラーからである。

またこのマクロでは既に蘇生バフがついている死者に対しても無駄に蘇生をかけてしまう。

そのため複数死亡時には使い物にならず、マクロでない蘇生スキルを使う必要がある。実際には1死亡で蘇生しようとした瞬間に新たな死者が生まれる恐れもあり、実戦で使うのは推奨できない。

どうしても操作が苦手な人が、将来的に消去する(あるいは高難度に一切挑まない)のを前提とした上で、一時的な補助輪として使用する分には悪くないマクロだと思う。

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