FF14/6.0で学者の妖精は弱体化されたのか?

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「6.0で妖精がナーフ(弱体化)されてしまった」という言説をツイッターで見かけたのですが、これはちょっとわかりにくい仕様に起因する誤解なので、記事として残しておきます。
※この記事はパッチ6.0時点の情報を元に記載されています。

ペット補正

そもそも妖精の回復力は、表記通りの効果を発揮しません。理由はよくわからないのですが、いわゆるペット補正という特殊係数が掛けられており、実際には表記回復力よりも低い効果量になります。(召喚士から転じて)エギ係数やペット係数と呼ばれることもありますね。

6.0より前はこの係数が0.65、つまり65%であったため、400回復力表記のフェイユニオンの実際の効果量は260でした。6.0からは0.95、95%になったため、回復力表記は400から300に減っているものの、実際の効果量は285であり、10%強化されています。

ちなみに召喚士の場合は0.82程度の補正がかかります(IL580)。検証した人によればILが上がるほど係数が上がるそうで、妖精も同様の仕様が存在する可能性はあります。以前は召喚も0.65でした。

実効果量の変動表

というわけで各種スキルの一覧表です。

まず表記の回復力がこちら

スキル名 旧回復力 新回復力
光の癒し 150 180
光の囁き 120 80
フェイユニオン 400 300
フェイブレッシング 350 320
セラフィックヴェール 200 180
コンソレイション 300 250

癒し以外の回復力が全体的に減っており、一見ナーフされたように見えます。

しかし実際の効果量とその変動量を見ると、

スキル名 旧効果量 新効果量 変動量
光の癒し 97.5 171 +75%
光の囁き 78 76 -2.5%
フェイユニオン 260 285 +10%
フェイブレッシング 227.5 304 +34%
セラフィックヴェール 130 171 +32%
コンソレイション 195 237.5 +22%

このように、囁きこそ僅かに減っているもののほぼ据え置きで、全体的には大きく強化されていることがわかります。

従って、「6.0で妖精がナーフされた」という言説は誤解です。

転化効率

ところで、癒しが強化されるということは、転化の効率が悪化するということでもあります。ついでに転化についても見てみましょう。

癒やし以外のスキルは転化と影響なく使用可能であるため、(実戦ではそうも行かないこともありますが)ここでは無いものとして扱います。となると見るべきは、「癒しがなくなることによる損失と、得たフローによる獲得どちらかが多いのか」という点です。

なお、この記事を読むような人には自明かとは思いますが、旧仕様では積極的に転化をしたほうが総合回復量が上がり、余剰エナドリによる火力も得られていました。

 

フロースキルのうち、いつでも使えるのは600回復の生命活性法と、100攻撃のエナジードレインです。より強力なフロースキルも存在しますが、それらは通常のフローで十分に使用可能であるため、転化による余剰フローはこの2種類にだけ使われると考えられます。

転化は30秒で、その間リキャ3秒の光の癒しが止まるため、171回復力を10回、1710の回復をロスしていると言えます。3フローを全て活性に回せば1800回復力ですから、「転化は使い得」ということがこの時点で確定します。

なお旧仕様では970回復減って1800回復獲得できていました。それに比べれば弱くはなりましたが、まだ使う価値があるスキルであることは確認できます。

 

また、転化で得たフローをすぐには使わず、妖精が戻ってから使用すれば、フェイエーテル30を追加で得ることも可能です。狙えるタイミングは限られますが、特にIDの移動中には簡単に実現できるので積極的に狙っていきたいですね。これによりフェイユニオン3回分、855回復を追加獲得可能です。

実際には通常IDだと回復が余剰になりがちなので、回復を削って火力のエナドレに変換できるという点でも大きな意味があります。高難度の場合は自分で回復魔法を使う機会が出てきますから、今度は転化の回復魔法強化効果が発揮され、得られる回復力が大きく増えます。

回復アビリティには効果が乗らないため、IDでの回復に一切寄与しないことには注意して下さい。

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